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記憶の糸

これから電車に乗って時間旅行に行きま~す。
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昔、昔、大昔・・・



この電車、創業は何時だか知りませんが私が子供だった頃の幼稚園への通園電車なんです。
昔と殆ど変わっていない(子供の頃の記憶は曖昧だから・・・)
幼稚園の制服、制帽(ベレー帽)、皮靴にお弁当の入ったバスケットを持って、首に定期券ぶら下げて、鼻たらしガキが(私の事)1人で電車に乗って通園していました。
園長先生はイギリス人のシスター、先生方も殆どイギリス人のシスターで、1人だけ日本人のシスターが、確か雨宮先生とか???
あの頃英語教育も受けたんでしょうが、今は英語は全く理解出来ません トホホ・・・

朝は大きなお姉さん達も一緒なので特に問題はなかったけれど、帰りは私1人。
ある時、普通電車と急行電車を間違えて乗ってしまい(下車駅は急行が停まらない)当然停まると思っていた駅に停まらない、お馬鹿な鼻たらしガキは運転席の直ぐ後ろで大声で泣き叫び、たぶん必死で「停めて!」って言ったんでしょうか?
電車はホームの外れまで来ていたんですが運転手さんが急ブレーキ掛けて電車を停めて私を抱いて降ろしてくれました。
のんびりした時代の田舎の電車と言えど急行電車を停めるなんて事なかなか出来るもんじゃありません。
あの時の運転者さんありがとうね。 それにもう時効ですね^^
幼友達のM子さんと50年ぶりにこの電車に乗り、記憶の底に沈みこんでいた思い出が甦りました。


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JR東海道の草薙駅
駅の周りは様変わりしていますが、駅のホームの雰囲気は昔のまま。
中学生の時、家が引っ越したので卒業までの毎日、超満員の列車に揺られて汽車通学。
この駅で降りる時は必死、人を掻き分け掻き分け、手に持ったカバンが人の間に挟まって動きが取れないあぁ~
ある朝、事故で列車が止ってしまい、なかなか動かない。痺れをきらした乗客がドアを開けて線路に飛び降り、線路づたいに歩き出しました。
大人の背より高さがある線路に怖くて飛び降りる事が出来ない、誰かに助けてもらってやっと降りる事が出来、線路を歩いて学校へ。
勿論遅刻、先生に言い訳している途中涙がポロポロ流れ出て~ 純情だったんだなぁ~
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草薙駅の桜の切り株
以前は見事な桜とツツジがありましたが今はこの通り、切り株だけに・・・
実はこの桜の木、57~8年程前に父が植えたんです。
子供の頃から「この桜はわしが植えたんだ」って耳だこが出来る程聞いていたので、思い出もいっぱい。
父が国鉄(JR)を退職した時、複数の新聞社がかなり大きく紙面を割いて「昭和の花咲かじいさんが退職」って書いてくれました。
この写真を父に見せたら、父も昔の記憶が甦ったのか懐かしそうにあの頃の事を話してくれました。
退職時の新聞記事の切り抜きも何処かにあるはずだが~
何処にしまってあるかわからない。
私も何処にしまったかわからない。
証拠が無い(笑) 困った!

記憶は記憶のままで・・・
by takisann2000 | 2009-06-08 16:08 | ちぃちゃん散歩
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