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千の風になって

今日は私の尊敬するスーパーじいちゃんのお話です。
寅年産まれの95歳。

彼と知り合ったのは17~8年前、ある油絵教室での飲み会の席です。
遥か年下の仲間達と楽しくおしゃべりしていてもちっとも不自然ではなくて、全く年寄り臭さや説教じみたところは無く、むしろ見識の広さと明るさで若い人達が寄ってきています。
彼は油絵の会のアイドルではなく爺ドルなんちゃって。

生き方も波乱万丈。

戦争中(位が高い)は海外でメイド付きの屋敷で優雅な生活をしており、敗戦後持ち出した食料品とか衣料品をもってジャングルの中で生活していた時が1番楽しかったって。
寿司が大好物なので新橋で寿司屋を開店したが直ぐに潰れたって事。
ニシン舟を1艘買って一儲けしそこなった事。
焼きもち焼きの奥様に追いかけられて銀座の町を逃げ回ったって事。
私達には家2軒分ぐらい無駄遣いしてきたと面白可笑しく話してくれますが、苦労もあったでしょう。

油絵も70歳を遥かに過ぎてから始めたって言っていました。
(以前聞いたんだけれど忘れた)
老人会は年寄りばっかで嫌だって最後まで老人会には加入せず、若い人達に囲まれて、特に若い女性にモテモテ。
何とも不思議な魅力があって人を引き付けるんです、好々爺ではなく男の色気って言うか男のロマンを感じさせる不思議な魅力。

こんな素敵な方と親しくお付き合いさせてもらった事で私の人生も豊に輝く時間が出来ました。
私も年取ったら彼みたいな年のとり方が出来たら良いけれど、多分無理でしょうね。



お通夜と告別式、微力ながら御葬儀のお手伝いをさせてもらいました。
親族と友人達だけの心に残るお別れでした。
ご冥福を心よりお祈り申し上げます。
by takisann2000 | 2010-01-28 19:23 | 健康
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